目次、記録 | 宇宙の真理 | 再現性の法則 | 宇宙の大気 | 大自然の秘密 | 古代ギリシャ哲学 | エーテル仮説 | マイケルソンの実験 |
分割/不分割の問題 | 熱力学 | エントロピー | 空洞輻射 | プランクの公式 | 公理系 | 次元と単位 | 重力定数の研究 |
未知なる粒子 | プランク単位系 | ボルツマン定数 | 重力 | 光の転生 | 電気素量の算出 | ボーアの原子理論 | 光の正体 | ビッグバンの困難 | 相対性理論の誤解 | 元素の周期律表 | 一歩進んだ宇宙論 | 電磁気の歩み | 電磁気基礎知識 | マクスウェル方程式 | 電磁波は実在しない | 回転軌道の法則 | 赤方偏移の真実 | 周期律表の探究 | 周期律表正しい解釈 | 真偽まだらな量子力学 | 波動 | 宇宙パワー |
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第一原理 | エーテル大気の特性 | |
プランク単位系 | 絶対空間 | |
宇宙の構成要素 | 空間の秘密 | |
力 | 回転軌道の法則 |
16、一歩進んだ宇宙論 |
「本当の宇宙論を知りたい、知らせたい。」 それが、この章の総てである。 <おさらい>最初に、ここまで学んできた特に重要と思える点を簡潔に復習しておこう。本論考の発端は加速度現象を別の視点から観察することから始まった。これまで「見かけの力」として解されていた加速度は、本物の力であると捉えて考察しなければいけないのではないかということに気付いたのである。即ち空気大気が静止しており物体も静止してる時は空気の抵抗はないが、物体が等速運動をすると抵抗が生ずる。エーテル大気の中(真空中)では、等速運動の時は抵抗が無く、加速度運動の時抵抗が生ずるのである。そして本書の冒頭では「加速度を操る謎の犯人」の思考実験から、エーテル大気の存在と複数の特性を明らかにした。更に我々がまだ知らなかった大自然の秘密:「累積エネルギー」「速度座標空間」:という二つの新概念を提唱した。 次に、重力定数の研究から、重力定数の物理的意味、「未知なる始原粒子」の発見、電気力には引力と反発力があるのに対し、重力に反発力のない理由、更にプランク単位系の正しい数値を明確化した。そしてこれ等導き出された理論や数値群が真に正しいことを説明するため、電気素量、ボルツマン定数、気体定数などの普遍定数がプランク単位系の数値から論理的に完全に正しく導出できることを証明した。 更に、ボーアの原子理論の定常状態の軌道がなぜ決められた軌道しか採りえないのかは、「回転軌道の法則」という宇宙の規約が存在するためであることを説明した。そして定常状態の軌道を回転してるとき光を放射しない理由は、電子の回転速度が光速を超えないためであると主張する。更に光の放射原理に関しては、ある軌道から別の軌道に落下する時電子が光速に達するためであることを、光速に達する回数と線スペクトルの振動数が完全に一致することから証明した。 このような新知識の集積により、我が宇宙の総ての光と熱は「量子ゆらぎ」より構築されたものであり、又総ての物質は「未知なる始原粒子」より構築されたものであるという結論にたどり着く。そこからこれまで曖昧に解釈されていた波と物質体の定義および輻射熱、物質熱などの定義が明確化されてくる。 <基本的概念の構築>総ての自然現象の原因を統一的、論理的に議論を進め、自然界の謎を解明して行くために最も重要なことは、誰でも共通の認識のもと正しいと思われる、定義、公理、要請などのような根本的思想を最初に確定することである。このことを「公理系を定める」と言う。誰もが正しいと認める指標が無ければ、円滑に議論は進行せず混迷するだけである。例えば、ユークリッド幾何学においては、最初に公理系などを定め、その内容が正しいという共通の認識のもと議論を進め、多くの法則や定理、命題を導出している。そしてこのような過程を踏んで演繹的に導きだされた定理などは公理系が正しい限り100%正しいのである。幾何学は形而上学であるから、公理系も比較的決め易く変更も殆ど必要ない。しかし物理学は形而下学であり、実在するものを論じなければならないのであるから、誰でも共通のもと正しいと認める項目を決めることは非常に困難である。例えば、熱に対してその原因は熱素であると主張する時代もあれば、運動であると主張する時代もある。それだけでなく新しい現象が観測されたり、新理論が提案されたりすると、これまで正しいとされた公理を否定しなければならなくなる。したがって物理学全域に亘った公理系を定めることは極めて困難な仕事である。しかし、ある特定の分野や現象にのみ特化した公理系を定めることは可能である。このような系において論理的に導き出され、証明された法則や数値は、その公理系が正しい限り100% 正しい。 ニュートン力学においては、冒頭に7つの言葉の定義(物質の量、運動の量、物質固有の力など)と、基礎概念として3つの法則(慣性の法則、力の法則、作用反作用の法則)を公理系として確定し、そこから論理的、演繹的に多くの命題、定理を導きだしている。このようにして導き出された定理などは、公理系が正しい限り100%正しいのである。 ただし、最初に公理系の内容を作成するには、白紙の状態から直感や思い付きだけですんなりと決めることは出来ない。数ある自然現象を論理的、演繹的、帰納的に証明でき、得られた複数の定理同志の相互間になんら矛盾がないかを確認しなければならない。この作業には何年もの間試行錯誤の繰り返しが続き、ニュートンも七転八倒したに違いない。 <先人の知恵に学ぶ>科学史の書物を眺め、稀には読んでいると、時代により様々な思想や理論が創造され繰り広げられているのに驚かされる。よくまあ、これだけ奇妙で不思議な物語を考え付くものだと、ただただ感心させられる。そして、現在ではその中の殆どが歴史の塵に埋もれ、多くは語られていない。しかし、幾つかの思想は正しいことが認められ、現在でも学校の教科書にも記載されている。この章では、星の数ほど多くある思想の中から、現在ではあまり評判が良しとはされていないが、私の傍らで特に煌めく次の二つの思想を採りあげることにした。選んだ理由は、すべてが正しいとは思わないが真理の一面も含まれていると感じたからである。 A、機械論 16、17世紀になると科学技術も進歩し、数多くの観測事実や実験結果が公表されるようになる。その結果自然界は、劇場のようなもので、私たち観客には舞台表面の出来事は見えるが、その場面が総てではなく、その裏にある隠れた機械装置により操られているのであり、自然現象の正しい解明は、背後に隠された機械の仕組みから説明しなければならないという機械論が盛んとなる。 例えば、有る機械の表面上の機能や性能を見ただけで、詳しい専門家になると、その内部に隠された部品や構造などから現象を説明できる。 その当時の機械論の特徴は、大まかには次のようなものであった。 @ 遠隔作用は認めない。 A 運動の自発的起動はあり得ない。 B 非物体が物体を起動することは認めない。 そして物体とは、大きさ、形を持ち、ある時刻にある場所に存在し、一個か複数か、運動しているか静止してるかなどの像を記述できるものである。したがって、黄色か赤か、臭いがよいか悪いかなどの感覚的なものは含まれない。 B、第一原理 当時の機械論の立場から考察すると、目に見える現象や場面は、その裏に隠された根本的原因から起こるものであると捉えられる。従って目に見える現象は、すべて根本原因から説明できなければならない。そしてその根本原因が何かを説明するには、更に深い原因からの説明が必要となる。そのことを繰り返していくと最終的には「第一原理」に突き当たる。この第一原理が分かれば自然現象のすべてを論理的に説明できるというものである。 ところが実際には、第一原理そのものが誤っていたり、演繹する方法や解釈が複雑多岐に別れ、更には得られた結果を検証する手段が未熟で正否の判断ができないなど様々な理由により、この思想は短命で終わることになる。 しかし、本章では無謀と言われるのを覚悟の上、上記の欠陥を全て排除し、この思想を復活させ採用することにした。
<迷走する自然科学>
ビッグバン・モデル、相対性理論、電磁波、電子スピン仮説、力の統一理論などの現代科学と呼ばれる学問は本当に正しいのだろうか。一旦立ち止まって離れた視点から冷静に観察するべきではないだろうか。誤解や矛盾点、修正内容があまりにも多いのである。また意味不明な原理が新設されたり辻褄合わせの正当化工作が頻繁に行われている。そのうち優秀な科学者が現れ、嘘で固められた誤った解釈の一部を取り除いてくれるだろう。私がここで言いたいことは、物理学的には全く理解できない曖昧で矛盾が多い現代理論を基礎として、次の理論展開をすることはとても危険であることと、本書で主張する複数の新概念を正しく理解しない限り、人類科学は「無知」という言葉を背負ったまま、永久に迷走を続けることになるだろうということである。 |
16、1 第一原理 |
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16、2 公理系の確定 |
本書では、我々の宇宙は間違いなくエーテル大気で充満されていることを、4章のエーテルの変遷および「加速度を操る謎の犯人」などの思考実験から証明し、その特性の幾つかを説明してきた。そしてその実在を認めることにより、現在でも未解決問題とされている幾つかの謎を解明してきた。例えば重力定数の物理的解釈、プランク単位系の正しい数値、光の放射原理、未知なる始原粒子の具体的数値、重力の正しい科学的解釈、電気素量やボルツマン定数の論理的算出方法など。これ等導出された理論値が観測値と完全に一致することから当理論が正しいことは明白である。
(2)公理とは 誰もが共通の認識のもと、正しいと認める命題。故に、何故それが正しいかという証明を必要としない。 現代科学または本書の論考で既に証明された事象で、常識的に正しいと公認されている法則や原理、現象の中でも、特に重要と思われる事項。いわゆる大自然の真理または根本原理である。 更に、最初は仮説として提唱されたが、多くの自然現象を説明でき、完全に正しいことが証明された仮説も公理に格上げすることにした。又、宇宙のいかなる場所でも、いかなる時代でも変化ない普遍定数も公理の仲間と認めることにした。 しかし実際のところ現在においても宇宙に関する知見はあまり充分とは言えない。そのような知識不足の時代を背景に宇宙の公理を確定するのは飛躍であり危険でもある。そこで本書では公理という厳格を要する言葉の代わりに、「エーテル空間の風景」という、少し幅のある柔軟性を有する言葉を使用することにした。 <間違った公理系を採用した場合の恐怖>
誰もが正しいと認める理論や法則が実際には間違っていた場合、それを基礎として構築された論考は全て誤りである。<A> 例えば、過去においては「地球が宇宙の中心である」は殆ど公理として認められていた。そのため次のような論理が正しいかの如く正当化され展開されていた。 @ 物体は宇宙の中心に向かって落下する。故に地球が宇宙の中心であることは正しい。 A 地表が回転していれば、地表に固定されていない物体は、みな吹き飛ばされてしまう。故に地球は自転してない。 B 地球が自転してなければ、月や太陽や星が地球の周りを回転しているという説明は正しい。 C そして、星の回転軌道の観測データと理論とを一致させるため、複数の回転面、周転円、離心点などの仮説が実在するかの如く証明されていた。このように間違った公理でも、観測された現象や実験データなどから誤った解釈を施すことにより正当化することが出来るのである。 <B> 現在、正しいと公認されている宇宙論においても、過去の誤りと似たような過程を踏んでいるところが多々あるので単純に正しいと認めるのは危険であり恐怖でもある。
(3)要請(準公理)とは 公理の中でも、重要度が低いもの。基本的前提として必要なものであるが、公理ほど自明性がない。 長い科学史の中でも現在明らかに正しいと証明され公認されている原理、法則、方程式などを記載した。 (4)仮説とは 大自然における森羅万象を説明するため、様々な仮説が提唱されている。その中でも重要度の高いものを記載した。 |
16、3 新言語の意味、定義 |
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16、4 風景T:エーテル大気の特性 |
風景の筆頭にエーテル大気の存在を持ってきた。その主要な理由を以下に記す。 |
16、5 風景U:プランク単位系 |
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16、6 風景V:絶対空間・絶対時間 |
A、絶対時間 |
16、7 風景W:宇宙の構成要素 |
「我々の宇宙が何で構成されているのか?」という疑問はとても魅力的なテーマである。古代から様々な意見が語られてきた。現在では惑星や恒星などから構成されているのだと言う者もいれば、原子や電子からだと言う者もいる。はたまたエネルギーこそその根源であると主張する者もいる。
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16、8 風景X:宇宙空間の秘密 |
我々の宇宙には、その姿、形の見えない三つの秘密が隠されている。
<<結言>> このようにこれまで知られてなかった宇宙の秘密のベールの一部を透明化することにより、あたかも正しいかの如く誠しやかに語り継がれてきた疑似宇宙論、ーー例えば地球中心説、多数の天球面、電磁波説、相対性理論、ビッグバン仮説などーーを完全に覆すことが出来、新しくて正しい宇宙の風景を語ることが出来るようになる。 |
16、9 風景Y:熱と温度 |
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16、10 風景Z:力 |
力の種類を羅列すると、重力、腕力、風力、電気力、圧力など無数にありきりがない。しかしこれ等総ての力は基本的な3種類の力:輻射、重力、電気力:が複雑に絡み合い変幻自在にその機能を変化させたものである。 |
16、11 風景[:普遍定数 |
我々の宇宙には過去のいかなる時代においても、またいかなる場所、空間においても不変として君臨する絶対的な数値を持つ普遍定数なるものが幾つか実在することが知られている。そのうち重要と思える定数と関連式を記載しておこう。 |
16、12 風景\:電子の回転軌道 |
「ボーアの量子論」(11章)では、我々の宇宙の電子のような極小の世界では、その粒子の採りえる回転軌道には幾つかの規約が存在することを述べた。そしてそれらの規約にしたがって回転軌道は定まる。それが電子の回転軌道半径が量子数nの整数倍しか採り得ない原因である。 |
16、13 要請(準公理) |
現代科学で既に正しいと公認されている原理、法則、定理などを要請する。代表的な項目を以下に記す。 |
16、14 仮説 |
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